そのダイエット法は正しいのか?

「疑問を持つ」ことから
研究がはじまる

女子大学生の隠れ肥満の出現実態と栄養摂取

 研究
体重測定

本研究では,女子大学生の隠れ肥満の実態とその栄養摂取状況の比較検討について,平均年齢20歳の女子大学生90名を対象に検討した。評価項目は,体脂肪率,体格指数(BMI),および栄養摂取状況であった。その結果,BMIが正常範囲(18.5~25)でありながら,体脂肪率が30%以上の「隠れ肥満」は,19名であり,体脂肪率が25~30%の「隠れ肥満境界域」は,27名であり,両者を合わせると全対象者の51%になった。BMIが正常5,かつ体脂肪率が25%未満の「ふつう」群(33名)と,「隠れ肥満境界域+隠れ肥満」群(46名)の2群について栄養素を比較検討した。「隠れ肥満境界域+隠れ肥満」群は,ビタミンK,食物繊維,豆類,および緑黄色以外の野菜・きのこ類の摂取が有意に少なかった(いずれもp<.05)。以上のことから,「隠れ肥満」を防ぐ食生活として食物繊維を多く含む食品群の摂取が推奨される可能性が示唆された。

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